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抽象的な白い円が重なった実験室の顕微鏡の接写

染色結果の判定

治療方針を決定するためには、CLDN18染色を正確に判定することが重要です1,2

CLDN18.2陽性は、2つの国際共同第Ⅲ相試験におけるIHC評価に基づき、「75%以上の腫瘍細胞において、細胞膜がCLDN18の免疫組織化学(IHC)染色で中程度(2+)~強度(3+)の染色を示す」と定義されます1,3,4

胃/GEJ癌におけるCLDN18.2陽性の評価は、中等度から強い強度で膜染色された腫瘍細胞の割合によって決定します1,2

胃/GEJ癌におけるCLDN18染色強度の例*

*ベンタナ OptiView CLDN18(43-14A)を用いた染色強度

  • CLDN18染色を施した組織切片は、染色されないものから強く明確に染色されるものまで、さまざまな強度の膜染色を示します1
  • 染色強度は0~3+(0:染色なし、1+:弱い、2+:中等度、3+:強い)でスコア化されます1

 

胃癌壊死領域のHE染色およびIHC染色(10倍)

染色結果の判定

CLDN18.2発現の判定に関する実践ガイド1,5

評価指針

 

  • 特に生検検体では、非浸潤性病変と浸潤癌を確実に区別してください5
    • CLDN18.2発現は浸潤癌のみで評価し、非浸潤性病変は含めないでください1
  • 染色が不明瞭な場合、その検体はスコアリングに不適と判断し、再検査および再スコアリングのため、新たな検体を用意してください1
  • 判定時には、壊死、細胞質染色、エッジ効果を考慮してください1
  • 低分化型の場合では、CLDN18染色と対応するHE染色の両標本を同時に評価してください1
  • 混合型の場合、形態学的な腫瘍不均一性を示す最も代表的な腫瘍サンプル/ブロックを検査に使用してください1
    • CLDN18.2発現は2種(腸型と低分化型)の腫瘍成分で異なる可能性があるため、結果の返却時には両方の要素を包括的に評価した内容としてください。
  • 判定困難あるいは境界例については、可能な限り他の病理医による評価も検討してください1
  •  

染色に関する留意事項

印環細胞

Signet ring cells and dysplastic lesions
Signet ring cells and dysplastic lesions
  • 印環細胞では、非特異的染色を示す腫瘍細胞を除外してください1,5
  • 印環細胞では、HER2でも生じるような細胞辺縁の非特異的染色を示すことがあり、誤った判定につながる可能性があります1

細胞質染色と核染色

Cytoplasmic vs nuclear staining
  • 細胞質のみが染色されている腫瘍細胞は除外してください1,5
  • CLDN18.2が高発現している症例では、強い細胞質染色により膜での発現が不明瞭になることがあります1
    • この場合も、通常、膜染色を示すchicken wire patternが確認できます。
    • 真陽性と判定するには、40倍での観察が必要な場合があります。

異常陽性反応

Aberrant positivity
  • 炎症細胞、非腫瘍性細胞、あるいは粘液性腺癌の無細胞性粘液中の異常陽性反応は評価に含めず、可能な限り、別の検体で再評価してください1,5
  • 炎症細胞やその他の非腫瘍性細胞で異常な弱い細胞質陽性を示すまれな症例は、プレアナリシス段階に原因があると考えられています1
Grey circles on light background

アーチファクト

Preanalytical artifacts
  • 熱によるアーチファクト:
    電気焼灼処理をした組織(特に粘膜/粘膜下層から剥離したもの)では、組織学的に断裂・凝固したように見えることがあります。これらの検体は、抗原保存が損なわれている可能性があるため、熱アーチファクトを有する領域は評価から除外してください1
  • 固定不良:
    固定が不十分な場合、抗原の安定性が損なわれ、エッジ効果を伴う偽陰性染色や、非特異的な細胞質染色を生じる可能性があります1

 

明るい背景にさまざまな灰色の円
CLDN18.2の発現評価に必要な生存腫瘍細胞数は最低50個ですが、他のバイオマーカー検査と同様、100個がより有効であると考えられています1

Magnification rule1,6

  • CLDN18.2の評価では、IHC染色スコアの判定を容易にするため、「magnification rule」を適用することができます1
    • 3+の強度は、3,3'-ジアミノベンジジンを発色基質として使用した場合、低倍率(2.5~5倍の対物レンズ/25~50倍の倍率)において明らかなchicken wire patternを伴う強い褐色免疫反応性を示すものと定義されます。膜での発現を確認するために高倍率が必要であった場合は、膜染色強度の判定は通常1+または2+となります。
    • 2+の膜染色は10倍の対物レンズで可視化されますが、特異的な膜染色の確認には20倍が必要となることもあります。
    • 1+の染色は20倍の対物レンズで可視化されますが、確認には40倍が必要です。この場合は陰性と判定してください。
  • magnification ruleは、IHC染色強度の連続スペクトルを再現性をもって明確なカテゴリーに分類し、IHCによる膜染色のスコアリングにおける主観性を軽減する有用な手法です1,6
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CLDN18検査結果の判定方法

Josef H. Rüschoff, MD

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参考資料:1. Fassan M, et al.: Mod Pathol. 2024; 37(11): 100589.(本論文の著者に同社より助成金、コンサルティング料等を受領している者、アドバイザリーボードメンバーが含まれる) 2. Pellino A, et al.: J Pers Med. 2021; 11(11): 1095.(本試験はアステラス製薬の支援により実施された。本論文の著者に同社より助成金、コンサルティング料等を受領している者が含まれる) 3. Shitara K, et al.: Gastric Cancer. 2024; 27(5): 1058-1068.(本試験はアステラス製薬の支援により実施された。本論文の著者に同社より助成金、コンサルティング料等を受領している者、同社の社員が含まれる) 4. Shah MA, et al.: Nat Med. 2023; 29(8): 2133-2141.(本試験はアステラス製薬の支援により実施された。本論文の著者に同社より助成金、コンサルティング料等を受領している者、同社の社員が含まれる) 5. Angerilli V, et al.: Gastric Cancer. 2025; 28(4): 569-578. 6. Scheel AH, et al.: Diagn Pathol. 2018; 13(1): 19.